【Ryzen7 1700でMoneroのCPUマイニングをはじめました。】利益計算編
こんにちはhigoxです。マイニング挑戦シリーズ第三弾です。マイニングをスタートさせてから約1週間が経ちましたので、今回はいよいよ利益が出ているのか計算してみたいと思います!ドキドキですっ。
第一弾、第二弾の記事はこちらです。
第一弾ではマイニングの基礎を確認し、パソコンの選定・購入までを行いました。
第二弾ではマイニングプールとマイニングソフトを選定し、そのインストール・設定を行い、マイニングを開始しました。
どれだけマイニングできたの?
約1週間(実際には182時間でした)でマイニングできた「Monero」は約0.0182XMRでした。この記事を書いている2018年1月21日の10:22現在、「Monero」の値段は44587.89円(CoinGecko調べ)ですので、約811.50円分の「Monero」をマイニングできたことになります。1時間あたりにすると約4.46円ですね。このペースだと1ヶ月で3210.33円分の「Monero」をマイニングできることになります。
※実際のマイニング量表示画面です。
ただ、この分がまるまる利益となるわけではありません。マイニングするのに電気代がかかっていますからね… 次に電気代を見ていきます。
※2018/1/22追記
ハッシュレートについて書き忘れていたので追記します。
Ryzen7 1700でMoneroをマイニングしていますが、現在、24時間平均のハッシュレートは483H/sです。色々調べてみると、500程度には到達するという記述も多いため、ひょっとしたら設定などを見直したらもう少し伸びるのかもしれません。ただ、その記事が書かれたときと現在では難易度が違うはずなので、なんとも言えませんね…
電気代はどれだけかかったの?
次に電気代ですが、今回、消費電力量を以下のワットモニターにて確認していますので、この消費電力量から電気代を算出していきたいと思います。
このワットモニターによると、約1週間(実際は182時間)で使用した積算電力量は15.51kWとのことでした。1時間あたりにすると85.22Wということになります。Ryzen7の省電力性が活きてますね!
ここから電気代を算出していきます。以下がこのマイニングPCを設置させていただいているkiyoshipt先輩の家の電気料金プランです。(我が家は狭くて置けませんでした…)これによりますと、電気料金は基本料金などを除いて、1kWhにつき27.97円かかるようですね。つまり、今回マイニングで使用した15.51kWhは433.81円分だということになります。1時間あたりにすると約2.38円ですね。このペースだと1ヶ月で1716.13円分の電気を消費することになります。
※今回マイニングに使用した電気の料金プランです。
結局のところ、利益は出ているの?
最後にここまでで計算したマイニング量と消費電力量を比較して、結局利益が出ているのか確認してみたいと思います。
1日換算、1ヶ月換算を行い、ざっと表にまとめると以下のようになりました。
182時間での総量 | 1日(24時間)換算 | 1ヶ月(30日)換算 | |
---|---|---|---|
マイニング量 | 811.50円 (0.0182XMR) | 107.01円(0.0024XMR) | 3210.33円(0.072XMR) |
電気料金 | 433.80円 (15.51kW) | 57.20円(2.05kW) | 1716.13円(61.36kW) |
利益 | +377.70円 | +49.81円 | +1494.20円 |
これによりますと…
どうやら利益はでているようです!
おめでとうございます!!
ありがとうございます!!!
しかし、安心はできません。僕はここまで、あることに目をつぶってきたのです… お気づきの方もいるかもしれませんが、それは「初期投資」です。ここで、今回のマイニング挑戦シリーズの第一弾を振り返ってみますと、このマイニングPCは… お値段、257310円ナリ!これを、1ヶ月換算の利益である1494.20円で割って見ますと、この初期投資分を回収するには172ヶ月かかるという計算になってしまいます。これは… ダメなやつですね。
初期投資の回収に高い壁。でも諦めません!
さて、ここまでで分かったことは以下の2点です。
・MoneroをCPUマイニングすると、2018年1月21日時点では電気代以上の価値のMoneroを得ることができる。
・しかし、初期投資分の回収はちょっと難しそう。
つまり、『現在既にゲーミング用途などで購入した、「ちょっといいパソコン」をお持ちの方は、そのパソコンを使用していない空き時間に、MoneroのCPUマイニングをすることで利益を出すことができるが、今回の僕のように、マイニング用途のために新しくパソコンを購入した場合は、MoneroのCPUマイニングでは初期投資分の回収が難しく、利益を出すためには、何か別の作戦を考えた方が良さそうだ』ということになります。
さっそく、以下の3つの作戦を考えてみました。
・作戦1:Moneroの値上がりをおとなしく待つ。
・作戦2:Monero以外の仮想通貨のマイニングに切り替える。
・作戦3:高く売れるうちにパソコンの転売を行い、傷口が小さいうちに塞ぐ。
この中から僕は2つ目の「作戦2:Monero以外の仮想通貨マイニングに切り替える」にチャレンジしていきたいと思います。実はちょうど「Bitzeny」のマイニングも試してみたいと思っていたんですよねっ。「Bitzeny」はまだ高騰のチャンスがあると思うのです。
さいごに
今回はマイニングで利益を出すことができるのか実際に計算してみました。すると、マイニングに使用する電気代以上の価値のコインがマイニングできることが確認できました。しかし、パソコンの購入費などの「初期投資分」の回収を考えてみたとき、そこには高い壁がありました。
そこで、今後、最低支払量までMoneroをマイニングし、これまでに掘ったMoneroを受け取ったところで、別の仮想通貨のマイニングに切り替えていきたいと思います!次回は「Bitzeny」のマイニングにチャレンジする予定です!
それでは、全3回のMoneroのCPUマイニング記を最後までご覧いただきありがとうございました!!