【Ryzen7 1700でMoneroのCPUマイニングをはじめました。】パソコンの選定・購入編

 

こんにちは、higoxです。僕は2018年にやりたいことの1つに「マイニング」を挙げていたのですが、本日ついに「マイニング」を始めることができました。今回から数回に渡り、このマイニングに関する記事を書いていきたいと思います。今回は「マイニング」に使用するパソコンの選定と購入編をお送りします!

 

※2018年にやりたいことをまとめた記事です。
 

 

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そもそも「マイニング」って何なのさ?

「マイニング」は日本語では「採掘」と訳されますが、別に誰かが鉱山などでコインを実際に掘っているわけではありません。仮想通貨の世界において、「マイニング」とは「計算」のことなのです。

この「計算」は膨大な量のとても難しい計算なのですが、仮想通貨の根本的なシステムである「ブロックチェーン」を維持するために必要なものです。そのため、仮想通貨を成立させるために、誰かがやらなければいけません。

そこで、仮想通貨はこの「計算」を「マイナー(マイニングする人をそのように呼称します。)」のコンピュータの計算能力を借りて行っています。そして、「マイナー」はその計算能力を貸し出したレンタル料金として「コイン」を受け取ります。この一連の流れが「マイニング」です。


GPUマイニングにする?それともCPUマイニングにする?

「マイニング」をやりたい!と思いついた僕が次に悩んだことが「GPUマイニングにするか」、それとも「CPUマイニングにするか」という2択です。(ASICは… もう考えもしませんでした。)

ちょっとメモ:CPUとGPUって?

CPUは「Central Processing Unit」の略でGPUは「Graphic Processing Unit」の略です。そのため、GPUは画像処理のみに使用されると誤解されることが多く、このために「GPUでマイニングってなんなのさ?」となってしまうのです。

ここで、誤解を恐れずに言えば、実はCPUもGPUも「本質的には同じもの」です。同じように「計算」をすることができます。違っている部分はその「構成」です。分かりやすく大きく違う部分が「コア数」です。そして、「コア数」とは並列して行うことができる計算の数でもあります。

CPUのコア数は2018年現在、10もあれば良い方ですが、GPUのコア数は数千以上です。そのため、GPUはCPUよりもはるかにたくさんの「計算」を並列して同時に行うことができます。じゃあ、『CPUよりもGPUの方が優れているのではないか?』ということになってしまうと思うのですが、そうではありません。CPUはGPUよりもコア数は少ないのですが、その1つ1つのコアがGPUのものよりも賢く、複雑な「計算」を得意としています。GPUは賢くはないですが、とにかく数が多いので、単純な「計算」を並列して同時にたくさん行うことを得意としています。要は、CPUとGPUは適材適所で使い分けられているのです。

その名前の通り、GPUマイニングは「マイニング(計算)」をGPUで行い、CPUマイニングはCPUで行うという違いがあります。現在、仮想通貨の多くは「マイニング(計算)」のアルゴリズムに「GPUマイニング」が有利となるものを採用しています。しかし、GPUマイニングで効率よくマイニングを行い、利益を出していくには、GPUを複数搭載するような、一般的な「パソコン」とは少しかけ離れたようなコンピュータを用意する必要があります。このコンピュータは高価であるため、初期投資が高くなってしまう上に、多くの電力を必要とします。そのため、日本で個人で行うには「GPUマイニング」は少し敷居が高いように感じました。かなり本気度が高くないと厳しそうです。

その点、「CPUマイニング」は「ちょっといいパソコン」レベルのコンピュータで行うことができます。GPUマイニングよりも初期投資を抑えることができ、かつ、電気代もそこまで高額になりません。そのため、『ちょっとマイニングやってみたい。もちろんちょっとは利益も出したい』という程度の本気度の僕は、今回「CPUマイニング」でマイニングデビューすることに決めました。CPUマイニング用の「ちょっといいパソコン」なら、最悪、利益がまったく出なくても、普通にパソコンとして使えますしね。

 

さらに初心者な方におすすめできるのが「POSマイニング」です。こちらであれば、ネットワークに接続されたパソコンさえあれば行うことができます。僕はこの「POSマイニング」を「XP」という仮想通貨で行なっています。この記事では詳しくは書きませんが、以前まとめたことがありますので、「POSマイニング」、「XP」に興味が湧いた方はこちらを是非ご覧ください。

arbitrage.hatenablog.com

 

「ちょっといいパソコン」を選ぼう!

「CPUマイニング」を行うことに決めた僕が次に行ったのが、「CPUマイニング」を行うための「ちょっといいパソコン」の選定です。私は普段、少し古いノートパソコンを使用しています。もちろんこのパソコンでも「CPUマイニング」を行うことができるのですが、せっかくなので、CPUマイニング用の「ちょっといいパソコン」を準備することにしました。

CPUの選定

パソコンを準備するにあたり、最初に決定したのは「CPUマイニング」の肝となる「CPU」をどれにするのかということです。そこで、参考にしたのが以下の記事です。昨年の7月と少し古い記事ですが、以下の記事によると、CPUマイニングが有利な仮想通貨の1つであるMoneroにおいて、Ryzen7 1700が効率よく(消費電力あたりの採掘量が多いということ)マイニングすることができるそうです。 

pc.watch.impress.co.jp

 

AMDによる発表ですので、intel CPUとの比較はありませんが、Ryzenシリーズは省電力性でも話題となったCPUですので、今回はAMDのRyzen7を選択しました。

自作にするのか、BTOにするのか

次に考えたのが、使用するコンピュータを「自作」するか、「BTO」で注文するかどうかです。GPUマイニングをする場合は、ほとんど自作するしか方法がありませんが、今回やろうとしている「CPUマイニング」で使用する「ちょっといいパソコン」には、BTOで発注するという選択肢があります。この点を見ても、CPUマイニングは初心者も手を出しやすいですね。

パソコンは自作することで、1~2割ほど値段を抑えることができるのですが、組み立てるのにかかる時間や手間、パーツの相性問題、保証のことを考え、今回はBTOで組み立て済のコンピュータを購入することにしました。

結局何を買ったの?

そうして、結局購入したものが、以下のSycom製BTOPC「G-Master Hydro X370A」です。

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Sycom G-Master Hydro X370A

詳細はリンク先から「G-Master Hydro X370A」を見てもらえるとわかるのですが、CPUにRyzen7を搭載し、かつCPUとGPUの両方に水冷システムを搭載したモデルです。発熱はマイニングの大敵ですからね。少しでも排熱を強力にしたくって水冷システム搭載モデルを選択しちゃいました。

また、メモリを16GB、GPUをGeForce GTX1070Ti、OSをWindows10 Proにカスタマイズしました。この仕様で257310円です。高いっちゃ高いんですが、一昔前なら30万円超えのパソコンって普通でしたし、なんなら安くさえ感じました。予算も30万円を考えていたので、十分に予算内です。このパソコンを使ってマイニングにチャレンジしていきます!

 

まとめ

 

今回はマイニングを行うためのパソコンを選定し、購入するまでをお送りしました。

次回は今回選定したパソコンを使って実際に「CPUマイニング」を行っていきます。次に考えなければいけないのが、「どのコインをマイニングするのか」ということですね。タイトルでネタばれしちゃってますが、是非読んでくださいっ

 

今回のおすすめ本

今回、マイニング用のPCを選定するにあたって、以下の「DOS/V POWER REPORTの2018年1月号」がとても参考になりました。リグを使った本気のマイニングパソコンもかっこいいですねぇ。